米国のある天体物理学者が先ごろ、自分の発明した公式を利用して地球の「値段」を計算し、3000兆ポンドという結論を得たという。
カリフォルニア大学サンタクルーズ校(University of California Santa Cruz)のローリン(Greg Laughlin)教授によると、計算の根拠は天体の年代や大きさ、温度、質量、その他の重要な要素で、地球は全ての天体の中で最も「高価」だという。
同教授の計算によると、火星の価値はわずか1万ポンド、金星は全く価値がないという。
また、宇宙には他に既知の約1235個の惑星があるが、大部分は居住できないため価値が低いという。
米航空宇宙局(NASA)が6億ポンドを投じた系外惑星探査衛星「ケプラー(Kepler)」が2年前に軌道にのり、惑星の探査を行っている。1年後、ローリン教授は「ケプラー」が発見した目標の価格を計算する公式を発明しようと決心した。
当時発見された惑星Gilese 581 cはこれまでに発見された中で最も地球に似た惑星と言われているが、計算による価値はわずか100ポンド。これに対してKOI 326.01は15万ポンドの価値があるとされている。
ローリン教授は次のように語っている。「私は『居住可能な惑星』とはあいまいな概念だとずっと考えている。そのため私はある惑星が本当にメディアでの話題に値するかどうかをはかるための一種の計算法を開発した。この方法を使えば、ある惑星の発見に感激すべきか否かが私にもわかる。」
天体の年代が古いほど価値は高い、何故なら発育、成熟のチャンスがあるためだ。地球と体積の大きさが類似の星は生物を育む可能性があると考えられる。天体の生じるエネルギーと温度も考慮の対象となる。
価値が6000万ポンド以上の惑星こそ研究の価値があるとローリン教授は述べる。「この公式は我々の地球がどれほど貴重なものかを表している。我々は我々の所有物をしっかりと保護しなければならない。」