中国有人宇宙飛行プロジェクト有人宇宙船システムの初代総設計師である戚発ジン氏は3日、中国が有人宇宙飛行プロジェクトの3段階発展戦略に基づき、2020年をめどに宇宙ステーションを建設する計画であることを明らかにした。また、月探査プロジェクトは順調に行われており、宇宙分野、特に有人宇宙飛行分野の技術者らが現在、有人月面着陸関連技術の論証、事前研究を行っているという。中国新聞社が3日に伝えた。
戚発ジン氏は、「中国有人宇宙飛行プロジェクトの3段階戦略のうち、第1段階は成功した。現在は第2段階、すなわち宇宙実験室の段階にある。宇宙実験室の建設には4つの技術的な難題があり、2020年までにこれらの難題を少しずつ解決した後、中国は宇宙ステーション建設の基礎能力を有することになるだろう」と述べる。
戚発ジン氏によると、中国は第12次五カ年計画の初年となる今年、昨年の15回を上回る20回あまりの打ち上げを行うという。また、有人宇宙飛行の面では、下半期に初のドッキング目標機「天宮1号」、宇宙船「神舟8号」を打ち上げ、年内に1回目の無人ドッキング実験を行う。このほか今年11月、中国初の火星探査機「蛍光1号」がロシアのロケットにより打ち上げられる予定だ。
＊ジン：車へんに刃