2011年03月07日-03月11日
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中国砲艦「中山艦」の貴重な史料、遺族の手で博物館に

2011年03月10日

 中華民国時代の砲艦「中山艦」に乗っていた故・魏振基砲撃軍士長(1906-1996)の遺品がこのほど、遺族の手で湖北省武漢市の中山艦博物館に寄贈された。遺品には中山艦に関する書簡50通、手記32枚、海軍服役時に着ていた衣服などが含まれる。新華網が10日伝えた。

 魏振基氏は馬尾海軍訓練営を卒業し、中山艦の金口激戦で砲撃軍士長に任命された。中山艦の沈没時に生き残った18人のうちの1人。

 中山艦は1910年、清国政府が日本に発注した砲艦。その後、中華民国政府に引き渡され「永豊」と命名。孫文がこの艦に乗り、革命運動を指揮したことから、「中山艦」と改名された。1938年、日本軍機の攻撃を受け長江中流の武漢で沈没。1997年に引き上げ後、修復作業を経て現在、武漢にて展示されている。

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