2011年03月07日-03月11日
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次世代ロケットを5年以内に打ち上げへ

2011年03月11日

 中国航天科技集団公司科技委員会の包為民主任は記者の取材に、第12次5カ年計画(2011-2015年)の終盤に開発中の次世代ロケットの初打ち上げが相次ぎ行われる計画で、大中小の次世代ロケットが揃うと述べた。中国新聞社が9日伝えた。

 包氏によれば、今のところ次世代ロケットの開発は順調に進んでおり、第12次5カ年計画の終盤には長征5号、7号、6号が相次ぎ打ち上げられ、大中小の次世代ロケットが揃い、現在のロケットシリーズと徐々に交替していく計画。現在のロケットが打ち上げサービスの市場から撤退するかは具体的な状況を見て決めるという。

 中国のロケット技術は火星探査能力を備えており、現役のロケットも、開発中の次世代ロケットも運搬能力、深宇宙への打ち上げ能力ともに火星探査を十分担えるものだ。

 火星探査のロケットは弾道設計が必要で、打ち上げプログラムには火星が地球に最も近づく時間帯を選び、ロケットで火星探査機を打ち上げ、地球の引力から引き離した後、火星探査機は慣性飛行によって火星の重力場に導かれ、その後は火星の重力場を頼りに加速したり、火星に近づいたりし、最後に周回しながら火星を探査することなどが含まれる。

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