2011年03月14日-03月18日
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大亜湾原発:日本の地震による影響なし

2011年03月15日

 日本東北地域の大地震による影響について、大亜湾原子力発電所の担当者は13日、同社の地震弁公室発電所監視システムのデータをみると、大亜湾原子力発電所および嶺澳原子力発電所第1期、第2期の地震測定器の限界値はいずれも正常で、まだ警報は鳴っていないと述べた。大亜湾原発および嶺澳原発第1期、第2期では今回の地震による被害はなかった模様。新華社のウェブサイト「新華網」が14日伝えた。

 担当者によると、大亜湾原発は広東省沿岸部の十数カ所の候補地から最も適した場所を選んでおり、原子力発電所周辺でこれまでマグニチュード(M)6.0以上の地震が起きたことがない。20キロ範囲内でM6.0以上の活動層はなく、地殻は安定しており、大地震が発生する確率が極めて低いという。

 現在運転中の原子力発電所はすべて、地震やその他の自然災害の要素が十分に考慮され、沿岸部の地質構造が安定した地域を選んで建設されたものだ。設計や建設の過程でも耐震措置などが施され、災害対策が十分に講じられている。中国の原子力発電所は放射性物質と外部の間に少なくとも燃料被覆管、原子炉圧力容器、原子炉格納容器の3つの安全対策を設け、わりと優れた自然災害への対応措置を行っている。

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