中国の第3世代原発プロジェクトは現在、浙江省三門と山東省海陽で建設が進められている。中国の原子炉と原発の専門家であり、「中国の原子力エネルギーの父」と呼ばれる欧陽予院士によると、中国の第3世代原発では大きな貯水池が設置されるという。これにより、緊急の際に大量の水を放出でき、冷却などの要求を満たすことができる。北京晨報が23日に伝えた。
第3世代原発の種類には米国のAP1000(加圧水型炉)、ABWR(沸騰水型炉)、及び欧州のEPR(加圧水型炉)などがあり、これらの原発では重大な事故が発生する可能性が第2世代原発の100分の1以下とされている。
中国では現在、第2世代原発13基が発電を行っている。将来的には第3世代原発を重点的に建設する一方で、中国が知的所有権を有する国産の先進的な第3世代原発を開発していく計画だ。このため、国務院は浙江省三門と山東省海陽の2つの原発プロジェクトを第3世代原発自主化委託プロジェクトと定め、第3世代AP1000型炉4基を建設することを決定した。国家中長期科学技術発展計画綱要でも、「大型先進加圧水型炉」が重大特別プロジェクトに組み込まれている。