2011年03月21日-03月25日
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山西省企業 12億元で日本の多結晶シリコン生産ラインを導入

2011年03月23日

 太陽エネルギーはクリーンで環境にやさしく、再生可能などの特徴を持つことから、世界的に人気を集めている。山西省・納克太陽能科技有限公司と日本・産機電業株式会社はこのほど、多結晶シリコン生産ラインの設備導入に向けた契約に調印した。同公司の郭斌・総工程師(チーフエンジニア)は23日、取材に答え、「日本との今回の協力により、山西省の多結晶シリコン太陽光発電産業は、年内には中国トップとなるだろう」と語った。中国新聞網が24日に伝えた。

 多結晶シリコンの製造法は、世界各地で長年にわたりドイツ・シーメンス法が主に採用されてきたが、産機電業株式会社では物理法で多結晶シリコンを製造している。物理法を使えば、水・電気の使用量はシーメンス法の3分の1、コストも3分の1であり、さらに廃棄物を分解して埋め立てや再利用することもでき、環境を汚染しない。

 郭斌氏は「これらのメリットがあるため、日本の物理法は一層環境にやさしく、水不足で低炭素発展を目指す山西にはより適している」との見方を示す。

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