2011年03月21日-03月25日
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中国、シェールガスの調査・開発を強化へ

2011年03月25日

 国家エネルギー局の劉鉄男局長(国家発展改革委員会副主任)はこのほど、「中国は今後シェールガスの調査・開発に力を入れ、できるだけ早いシェールガスの産業化を目指していく」との考えを明らかにした。人民日報が25日に伝えた。

 シェールガスとは、頁岩(シェール)層から採取される天然ガスで、重要な非在来型天然ガス資源の一種だ。エネルギー不足が世界的に深刻化する中、在来型エネルギーの重要な補充源として、シェールガスなどの非在来型エネルギーが少しずつ人々の視野に入るようになってきた。米国、カナダなどではシェールガスはすでに重要な代替エネルギーとされており、ガス化学工業、自動車燃料などに幅広く利用されている。中国では2009年、重慶市キ江県で中国初のシェールガス資源調査プロジェクトが始まった。これにより、米国とカナダに続き、中国でもこの新型エネルギーの調査・開発が正式に始まったこととなる。

 シェールガスの調査・開発を加速するため、中国は科学技術重大特別プロジェクト「大型油ガス田・炭層ガス(CBM)開発」の中で、シェールガスの調査・開発に向けた要となる技術の研究プロジェクトを設立した。国家エネルギー局は現在、シェールガス特別プロジェクトの発展計画制定を急ぎ行っている。

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