2011年04月04日-04月08日
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廃棄物リサイクルで中日が提携 青島などで試行

2011年04月08日

 中国は日本と提携し、青島などの都市で食品廃棄物など典型的な廃棄物のリサイクルに向けた試行を実施する。食品廃棄物など生活ゴミを無害化・資源化処理してバイオディーゼルなどのエネルギー資源に加工していくほか、安全かつ高効率な廃棄物リサイクルシステムの構築を模索していく。新華網が7日に伝えた。

 中国は日本の進んだ都市廃棄物の収集、分類、高効率リサイクル、安全処理の経験を参考に、青島、貴陽、西寧、嘉興の試行都市4都市において、食品廃棄物、廃タイヤ、包装物という3種類の都市廃棄物を資源化利用し、中国の特徴ある安全かつ高効率な廃棄物リサイクルシステムを打ち立てていく。

 清華大学の聶永豊教授によると、中国で1年に発生する食品廃棄物は2800万トンに上るという。現在行われている食品廃棄物の処理方法は、埋め立てか養殖業への利用が主で、粒子状物質の一部は直接下水道に排出されている。このような処理方法は環境を汚染し、下水道を詰まらせるだけでなく、汚水処理の難度が高まり、貴重な土地資源が占用されてしまう。
 
 また、中国は世界第3のタイヤ生産国であり、年間で出される廃タイヤは1億2千万個あまりに上る。しかし、中国では再生ゴム、ゴム粉企業の規模が小さく、環境が整っていないため、再生された製品の質も悪く、廃タイヤの再利用は産業化が難しいのが現状だ。この分野においても中日双方は資源を十分に利用しつつ協力を行っていく。

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