2011年04月18日-04月22日
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中海油の恵州製油プロジェクトがIPMA世界大会で金賞獲得

2011年04月18日

 広東省恵州市における中国海洋石油総公司(中海油)の製油プロジェクトが第24回IPMA(International Project Management Association)世界大会において、世界プロジェクトマネジメントの最高賞である超大型プロジェクト金賞を獲得した。中国のプロジェクトが同賞を獲得したのは、2006年に「神舟6号有人宇宙飛行プロジェクト」が金賞を獲得して以来2度目。同賞は、世界の製油プロジェクトがこれまでに獲得した最高レベルの賞となる。人民日報が18日に伝えた。

 恵州製油プロジェクトは、中海油が独資で建設した世界初の海洋高酸価重質原油超大型加工プロジェクトで、中国渤海湾で採れる重質原油を加工している。生産能力は年1200万トン。渤海湾で採れる原油は酸価が高く、不純物が多く、品質が劣り、加工時の腐食性が高い上に、製品の品質・汚水処理などの難題があることから、これまで国内外の石油精製業の悩みの種となってきた。

 中海油はこの難題を解決するため、技術・管理の革新に195億元を投資し、海洋高酸価重質原油の精製における難題を解決。原油の総合商品化率は94.5%以上に達した。現在、恵州で生産されている良質の石油化学製品は15カテゴリー・年産1150万トン以上に達し、中海油の産業構造調整、珠江デルタの経済発展、中国のエネルギー安全に向け、重要な推進作用を発揮している。今年第1四半期、世界の原油価格が上昇を続ける中、同プロジェクトは依然として低コスト・高収益の経営体制を保ち続けた。

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