最高人民法院(最高裁)は24日に江蘇省蘇州市で開いた記者会見で、知的財産権関係の昨年の10大訴訟および50の典型事例を発表した。各高級人民法院(高等裁判所)から報告された140余りの事例、および最高人民法院知的財産権法廷で結審した300件余りの訴訟から、民事訴訟を中心に刑事訴訟や行政訴訟も考慮し、典型的なものや社会的影響の大きかったものを選んだ。
10大訴訟中、外国の関係するものは5件。上海万博フランス館の「高架立体建築物」特許訴訟や「天府コーラ」技術訴訟など中国側が外国側を訴えた訴訟もあれば、米イーライ・リリー・アンド・カンパニーの製薬特許民事訴訟のように中国企業が外国の権利者に訴えられた訴訟、さらに「ラコステ」商標侵害訴訟のように原告、被告双方が外国企業の訴訟もある。これらの判決によって、裁判所は法に則って当事者の権益を保護するという司法の原則を形にし、良好な社会的効果を上げた。