宇宙種から育てた植物の展示、映像を通じた科学普及講座などが行われる、宇宙空間がテーマの大型科学教育施設「旅順太空植物王国」が1日、遼寧省大連市でオープンした。同施設は、宇宙植物とハイテクノロジーが一体化した中国初の展覧館であり、オープン初日には1万人を超える来場者が詰め掛けた。中国新聞網が1日に伝えた。
面積5200平方メートルの栽培エリアには、ウリ、ヒョウタン、トウガラシ、トマト、ナスの5大カテゴリー・計36品種の宇宙植物がたわわに実をつけている。これらの植物はすべて、宇宙船「神舟」に搭載されて宇宙へ行った種から育てた植物だ。これらの種は宇宙の特殊環境下で遺伝子の突然変異を起こし、生産量が大幅に増えただけでなく、色や形が変化するなど、様々な結果が得られている。トマトの「樹」を例に取ると、生産量が200-250キロに達したほか、色も黄色、緑、オレンジなどに変化し、長方形のトマトも見られるようになった。