2011年05月16日-05月20日
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測位衛星「北斗」、来年末までにさらに8基打ち上げ

2011年05月19日

 第2回中国衛星測位学術年会が18日、上海で開幕した。年会に参加した中国衛星測位システム管理弁公室の冉承其主任は、中国が来年末までに、測位衛星「北斗」をさらに8基打ち上げることを明らかにした。新京報が19日に伝えた。

 冉承其主任は、「測位衛星『北斗』はこれまでに8基が打ち上げられている(8基目は今年4月に打ち上げに成功した)。北斗衛星測位システムは今年10月に全面的なテストを行い、中国の大部分の地域に向けて初期サービスを提供する条件を備えることとなる。2012年ごろには、約16基の衛星からなる北斗の地域測位システムが完成する予定で、最終的な衛星の数はネットワーク計画に基づき決定される。北斗は来年末までに、さらに8基打ち上げる予定だ。具体的には、今年中に3-4基のネットワーク衛星を打ち上げ、中国及び周辺の大部分の地域に向け、持続的な受動測位、ナビゲーション、タイミングサービスを提供するほか、ショートメッセージによる通信サービスを提供する。2012年には5-6基の衛星を打ち上げ、北斗衛星測位システムはアジア太平洋地域のユーザー向けに受動測位、ナビゲーション、タイミングサービスと、広範囲をカバーする位置情報サービスを提供する」と述べた。

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