中国の6部門・委員会はこのほど通知を発表し、化学物質「ビスフェノールA(bisphenol A)」を含む哺乳瓶の生産を6月1日より禁止し、「ビスフェノールA」を含む哺乳瓶の輸入と販売を9月1日より禁止することを明らかにした。新京報が31日に伝えた。
「ビスフェノールA」はポリカーボネート、エポキシ樹脂など様々な高分子材料の原料であり、これらの高分子材料は化学製品、食品の包装資材・容器などに幅広く使用されている。
「ビスフェノールA」は加熱すると食物や飲料の中に溶出し、人の代謝や幼児の発育・免疫力に影響を与えるだけでなく、発がん性も示唆されることから、EU(欧州連合)は今年3月1日より「ビスフェノールA」を含む哺乳瓶の生産を禁止し、6月より「ビスフェノールA」を含む哺乳瓶のEU加盟国への輸入を禁止することを明らかにしている。
中国は今年6月1日よりポリカーボネート製哺乳びん及び、「ビスフェノールA」を含むその他の哺乳瓶の生産を禁止し、9月1日よりポリカーボネート製哺乳びん及び、「ビスフェノールA」を含むその他の哺乳瓶の輸入と販売を禁止する。哺乳瓶の回収はメーカーと輸入企業が担当する。