2011年05月30日-05月31日
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中国、国民の科学的素養の向上に尽力

2011年05月31日

 中国科学協会の第8回全国代表大会で、第12次五カ年計画期間中に国民の科学的素養の向上に力を入れ、基本的な科学的素養を持つ国民の割合を現在の3.27%から5%に引き上げる方針が明らかにされた。新華社のウェブサイト「新華網」が30日付で伝えた。

 第8回中国公民科学素養調査の結果によると、基本的な科学的素養を持つ国民の割合(2010年)は3.27%だった。これは主要先進国・地域の1980年代末-90年代初めの水準に相当する。第12次五カ年計画期間、中国科学技術協会は科学普及インフラの整備を強化。科学普及施設のカバー率を徐々に高め、人口100万人以上の都市に科学技術館が最低1館あるように努める。社会の基層や貧困地区を重点に「中国移動科学技術館計画」を実施し、「科学普及トレーラー」活動の範囲を広げる。科学普及教育拠点の発展に力を入れ、全国で約1000カ所を目指す。
 
 このほか科学道徳・学風建設も強化し、科学研究の信頼性を確保するための法律の制定を推進。学問上の不正行為の独立調査機関も設置する。

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