2011年06月06日-06月10日
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北京の軌道交通300km突破 20年は1千kmに

2011年06月08日

 北京市の軌道交通の営業距離数がこのほど300キロメートルを突破した。国際的な軌道交通のルールに基づけば、北京市の軌道交通網は基本的に完成したことになる。計画によると、同市は2015年をめどに561キロメートル規模の軌道交通網を完成させ、20年には規模をさらに1千キロメートル前後に拡大する予定だという。「科学時報」が8日伝えた。

 北京市の地下鉄は1965年7月1日に工事が始まり、69年10月1日に第一号路線が開通し、同市は国内初の地下鉄を擁する都市となった。2010年末現在、同市内の地下鉄は1号線、2号線、4号線、5号線、10号線、13号線、八通線、大興線、房山線、亦荘線、昌平線の一期工事区間、15号線の一期工事区間、五輪支線、空港線が開通しており、営業距離数は336キロメートルに達する。北京市地下鉄は国内で最も運賃が安い軌道交通システムでもある。

 同市がこのほど提出した「首都交通の科学的発展をさらに推進し交通渋滞の解消への取り組みを強化する活動に関する意見」によると、北京市は今後、1号線、5号線、八通線、13号線の信号、電力供給、車両セクションの改良を進める計画で、設備・施設の信頼性の強化と能力向上をはかるとしている。具体的には▽1号線、2号線、八通線、13号線の車両に安全ドアを設置する▽1号線の古い車両186両に空調設備を設置し、これまでの6両編成を7両編成とし、輸送能力を16%向上させる▽新たに354車両を購入して、2号線、4号線、5号線、10号線でラッシュ時の列車と列車の間隔を2分に縮める。これによりラッシュ時の輸送能力を2号線は12.5%、4号線は50%、5号線は25%、10号線は50%、それぞれ向上させる、などだ。

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