海運大手・中遠航運の自動車運搬船「中遠騰飛」(最大積載能力5000台)の命名・就航式が10日に上海で行われた。同船は江淮、奇瑞、三一、龍工など中国車4380台を積み、ブラジルへ向けて出航した。中国が独自に設計・建造し、運営する自動車運搬船として過去最大。中国製自動車の輸出における一度の運搬台数としても新記録を樹立した。人民日報が13日に伝えた。
中国では自動車産業の急成長と輸出台数の伸びにともない、自動車運搬需要も高まり続けている。今年1-4月の輸出台数は23万台。ブラジルやロシアなどBRICSが徐々に自動車市場を中国に開放していることで、年間の輸出台数は08年を上回り、70万台前後になると予測されている。