広州五羊天象館によると、今月16日の明け方に発生する皆既月食は、継続時間が過去11年間で最も長く、食分(欠ける程度)が最大の皆既月食となる。天気がよければ、中国だけでなくアジア、欧州、アフリカ、オセアニアなどでも皆既月食が観測できるという。中国新聞社が13日に伝えた。
中国では、西部のほうが東部よりも観測条件が良く、月食の継続時間も長い。広州や中国東部では、月食の途中で月が沈んでしまう。
広州五羊天象館によると、今回の皆既月食の食の始めは2時23分、皆既の始めは3時22分、食の最大は4時13分。第三接触は5時3分、第4接触は6時3分(全て中国時間)。最大食分は1.705、継続時間は101分で、いずれも2000年7月16日の皆既月食を上回っている。なお、中国では西部・南よりの障害物のない高地で観察するのがお勧めだという。