2011年06月20日-06月24日
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中国の洋上風力発電規模、2015年には500万キロワットに

2011年06月20日

 「2010上海国際海上風力発電および風力発電産業チェーン大会・展覧会」がこのほど開催された。同大会に出席した水力発電水利計画設計総院の易躍春・副総工程師は、「中国は2007年に洋上風力発電の建設を開始して以来、これまでに設備容量は14万2500キロワットに達し、すでに洋上風力発電の基本的な設計、施工、設備製造能力を備えた。中国の洋上風力発電規模は2015年には500万キロワット、2020年には3000万キロワットに達すると見られる」と述べた。「人民日報」海外版が18日に伝えた。

 専門家は、「洋上風力発電は風力発電における最高レベルの技術を代表するもので、設備の信頼性が高く、設置・メンテナンスがしやすいことが要求される。市場規模は膨大だが、リスクも高いため、完備された業界標準と発展計画を事前に制定しなければならない」とする。

 中国気象局による風力エネルギー資源の調査によると、中国の水深5-25メートル以内の近海海上における、高度50メートル以上の地点で開発可能な風力エネルギー資源の設備容量は約2億キロワット、水深5-50メートル以内の海上における、高度70メートル以上の地点で開発可能な風力エネルギー資源の設備容量は約5億キロワットに上る。

 今後5年間、中国の洋上風力発電産業は江蘇省・山東省を中心に開発され、河北、上海、浙江、福建、広東、広西、海南などでも洋上風力発電建設が推進されていく予定だ。

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