20日に発表されたスーパーコンピュータ(スパコン)のランキング「TOP500」において、日本製のスパコン「京(けい)」が演算性能8.162ペタフロップス(毎秒8162兆回の浮動小数点演算)で世界一を達成した。前回1位だった中国の「天河一号」はランクを2位に落としたが、ランクインしたスパコンシステムの総数を国別に見ると、中国は米国に次ぐ2位だった。新華網が20日に伝えた。
中国のスーパーコンピュータの数は絶えず増加を続けており、2位にランクインした「天河一号(2.6ペタフロップス)」、4位にランクインした「星雲」などをはじめとする計62システムがランクインした。国別3位のドイツは30システムだった。中国のスパコンシステムは総数、累計ピーク演算性能のいずれをとっても、ドイツ、日本、フランスなどスパコン大国を上回った。なお、国別1位の米国は256システムをランクインさせ、他国を大きく引き離している。
2010年11月に発表された前回のランキングでは、中国から41システムがランクインした。それから半年で21システム増加したことは、世界に占める中国製スパコンの割合がますます大きくなりつつあることを示す。
「TOP500」は半年に1度発表され、20日に発表されたのは第37回リストとなる。今回のランキングでは、トップ10入りしたシステムの演算性能がいずれも1ペタフロップスを上回った。トップ10には米国から5システム、中国と日本からはそれぞれ2システム、フランスから1システムがそれぞれランクインした。