第12回チタン世界会議が中国で開催された。中国での開催は1992年にチタン世界会議国際組織委員会に加盟して以来初で、中国のチタン技術が世界先進水準に肩を並べ始めたことを示すものだ。新華社のウェブサイト「新華網」が21日付で伝えた。
議長を務めた周廉・中国工程院院士は「チタンは『万能金属』。優れた軽量・耐蝕構造材料、新型の機能材料、重要なバイオ材料、重要な戦略金属だ。空中、陸地、海洋、および宇宙の超低温空間において広範な用途がある」と説明した。
今世紀に入って以来、中国のチタン工業は年平均30%以上の急成長を遂げた。スポンジチタン生産量は01年までは世界総生産量の3%に過ぎなかったが、08年には約30%で一挙に世界第一位に躍り出た。現在中国は世界最大のチタン生産国・消費国。2010年のスポンジチタン生産量は5万4661トンに達している。規模の拡大以外に、産業設備条件や技術研究、応用面でも長足の進歩を遂げている。