2011年06月20日-06月24日
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紫金山天文台、4年間で小惑星1000個以上を発見

2011年06月22日

 中国科学院紫金山天文台(南京)の直径1メートルのシュミット式望遠鏡によって発見された小惑星は06年10月の運用開始以来1000個を超えた。近地球天体の観測分野で現在中国で最も観測能力が高く、最も効率が高く、最も性能の良い望遠鏡だ。小惑星の捜索を行う中国唯一の望遠鏡でもある。主な捜索範囲は太陽系の8つの惑星、月、太陽、多数の小惑星が運行する黄道帯周辺。現在までに紫金山天文台は12万個以上の小惑星に関する50数万回の観測データを国際小惑星センターに報告。小惑星1000個以上を発見した。このうち紫金山天文台が世界で最初に発見したものは100個余りで、国際天文学連合会の確認を経て、永久命名権を持つ。彗星もいくつか発見している。「南京日報」が21日伝えた。

 趙海斌研究員は「国際天文学界では、小惑星の発見能力はその国の天文観測能力を示す重要な目安の1つ。天体物理学、天体化学、生命学などの研究の助けになるだけでなく、小惑星の地球衝突による危険を回避する上でもプラスだ」と説明する。

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