2011年06月27日-06月30日
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スパコン「10の使い道」

2011年06月27日

 各国が争って研究を進めるスーパーコンピュータ(以下スパコン)はそもそも何ができるのだろうか?日常経済、科学技術、国防などの分野は複雑で大きな一連の問題を明らかに抱えており、精密な物理モデルをいずれも構築しているが、これはコンピュータの解析が必要不可欠となる。

 最も複雑で、大きな問題の一つに人類の生存にかかわる社会的・環境的問題があり、この分野でも、スパコンに頼らざるを得ない。

 1.気候予測
 
 スパコンを使って気候変動予測をすることで気候変動が人類にもたらす被害を軽減することが期待されている。

 2.交通業

 スパコンを使うことで自動車、航空機、蒸気船などの乗り物の空気流体力学・燃料消費・構造設計・衝撃吸収性・乗客の快適度・騒音など経済や安全性に関わる問題に対する認識を深め改善することができる。

 3.バイオインフォマティクスと情報生命学

 生物学にはすでにコンピューター解析に対する大きな需要があり、スパコンは画期的な治療法の発見を後押しすると期待されている。

 4.社会の安全保障

 スパコンを使えば、環境汚染や災害、インフラを狙ったテロ活動など社会の安全に影響が及ぶ過程とメカニズムをシミュレーションすることができる。

 5.地震

 地震のシミュレーションを通じて地震予知の方法を確立することにより、地震に関するリスクを軽減することができる。

 6.地球物理計測と地球科学

 例えば石油探査。これは経済便益に大きくかかわる問題だ。

 7.天体物理学

 時間経過のシミュレーションおよびそのプロセスの加速により、天体の変化に関するモデル構築や実験を行う。

 8.材料科学と計算ナノ技術

 ナノ材料など新材料を設計する場合、物質とエネルギーのシミュレーションは計算集約型処理を行う。スパコンを活用して初めて、高い経済便益を備えた物質や反応を発見することができる。

 9.人類・社会システム科学

 人の一般的行動のシミュレーションなど。

 10.核実験のシミュレーション

 高速で非常に高い演算能力を持つスパコンを使った臨界前核実験で得られる情報は、実際の核実験と同じである。

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