2011年07月04日-07月08日
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中国初、「ユーロ4」対応のディーゼルエンジンが登場

2011年07月04日

 広西玉柴機器股フェン有限公司(以下、玉柴)はこのほど、欧州の排ガス基準「ユーロ4」対応のディーゼルエンジン「玉柴6L‐60欧4」の開発に中国で初めて成功したことを明らかにした。同エンジンは、玉柴と天津大学内燃機燃焼学国家重点実験室の共同開発により誕生したもの。人民日報海外版が伝えた。

 玉柴と天津大学は4年間にわたる共同開発で、2ステージ・チャージング技術、冷却式排気ガス再循環技術、低温燃焼技術、DPF再生補助制御システムなど様々な技術的難題をクリアし、ディーゼルエンジンの試作品を完成させた。

 玉柴の晏平・董事長によると、ユーロ4は現在世界で最も厳しい自動車排ガス基準の1つとされており、EUでは2013年からこの基準が適用される。今回、ユーロ4対応のディーゼルエンジンの開発に成功したことは、玉柴がすでにハイレベルなディーゼルエンジンを自主開発する能力を備え、最先端のディーゼルエンジンコア技術を掌握していることを意味する。玉柴は中国の主要なエンジン開発・生産拠点であり、ここ数年で特許800件あまりを取得、中国の「グリーン動力」推進をリードする企業と言われる。

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