2011年07月04日-07月08日
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骨や筋肉を持つロボット 間違いを修正可能

2011年07月06日

 スイス・チューリッヒ大学の科学者が世界で初めて「筋肉」と「骨」を持つロボットEcciを開発した。このロボットの外見は映画「スター・ウォーズ」に出てくるC-3POによく似ている。世界で現在、最も先進的なロボットの一つで、その「脳」は間違いを自ら修正する機能がある。Ecciの誕生前はこうした機能は人類のみが持つものだった。

 Ecciの体は特殊なプラスチックで作られた人類の骨や筋肉に似た部品から構成され、筋肉と関節は互いにつながり、一連の電動モーターを利用して関節を駆動し、筋肉と関節を動かすようになっている。Ecciの頭に設置されたコンピュータは強力な学習機能を持ち、間違いから教訓を得てゆくことができる。例えばEcciは転倒したら、周囲の環境のデータを計算して転倒の原因を分析し、再び同じ間違いを犯すことを防止する。

 チューリッヒ大学人工知能実験室の主管によると、Ecciの発明はこれまで非常に困難だった人類の運動組織のはたらきの研究に役立つと語っている。「もし人類の手のように運動する機械の腕を生み出すことができれば、将来、ロボットが医師に代わって手術することもできるようになる可能性がある。」

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