2011年07月11日-07月15日
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データ中継衛星「天鏈1号」、ドッキングを含む各任務に利用へ

2011年07月12日

 中国2基目となる対地同期軌道のデータ中継衛星「天鏈1号02星」が11日深夜、西昌から打ち上げられた。同衛星は、2008年4月に打ち上げられた初のデータ中継衛星「天鏈1号01星」とネットワーク化され、下半期に実施予定の、中国初の宇宙船ドッキング試験での通信などに利用される。中国新聞網が12日に伝えた。

 データ中継衛星は、宇宙における衛星や宇宙船のデータ中継や、観測・制御を行うもので、「衛星のための衛星」と呼ばれている。各衛星の効率や緊急時対応能力を大幅に引き上げ、資源衛星・環境衛星などのデータをリアルタイムで地球に伝達し、重大な自然災害のより早い警報を実現する。

 「天鏈1号01星」はすでに宇宙船「神舟7号」の有人宇宙飛行任務において利用されており、「神舟」の観測範囲を大幅に広げることに成功した。天鏈1号01星と02星はネットワーク化され、宇宙船「神舟」及び、今後の宇宙実験室(スペースラブ)、宇宙ステーションの建設に向け、データの中継・観測を行うほか、中国の中・低軌道資源衛星の通信などに利用される。

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