2011年08月01日-08月05日
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西太平洋海洋環境放射能調査、結果を発表

2011年08月01日

 中国国家海洋局は29日、このほど行われた西太平洋海洋環境放射能調査の結果を発表した。それによると、福岡の東及び南東方向の海域で、福島原発の放射能漏れ事故による明らかな影響が見られることがわかった。人民日報が1日伝えた。

 サンプルの分析結果によると、調査海域の大気には異常は見られなかった。海水の全サンプルからは放射性物質セシウム137、ストロンチウム90のほか、通常の場合海水からは検出されないセシウム134が検出され、これら3種類の物質は福島原発の放射能漏れによるものと見られる。うち、セシウム137とストロンチウム90はそれぞれ、中国海域のバックグラウンド濃度の300倍、10倍を上回る量が検出された。

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