国際的に著名な学術誌『Nature Genetics』電子版(7日付)に人間の肝細胞がんのエキソーム(ゲノムのタンパク質コード領域)塩基配列解析に関する最新の論文が掲載された。新技術を応用して、世界で初めて肝細胞がんのエキシーム塩基配列を解読し、がん抑制遺伝子ARID2を突き止めた。研究で同定されたARID2遺伝子の変異とシグナル伝達経路は肝細胞がんの標的治療に新たな道を切り開くものだ。中国医学科学院中国協和医科大学腫瘍病院の発表を新華網が14日付で報じた。
研究は協和医科大学瘍病院腹部外科の蔡建強教授と趙宏準教授、米ジョンズ・ホプキンス大学Ludwig腫瘍遺伝・治療センターの李萌博士らのチームが3年間を費やし実施。ARID2が重要な肝細胞がん抑制遺伝子の1つであることを証明した。
肝臓がんは消化器系で最もよく見られる悪性腫瘍の1つで、中国では悪性腫瘍の中で2番目に死亡率が高い。中国は肝臓がんの発症率が世界一高い。