2011年08月15日-08月19日
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海信、タブレット型スマートTV「I’TV」を開発

2011年08月17日

 海信集団(ハイセンス)は16日、世界初のタブレット型スマートテレビ「I’TV」の自主開発に成功したことを明らかにした。専門家は、「ハイセンスはアップルよりも先にI’TVの開発に成功した。I’TVの登場は、『ユビキタスなテレビ』時代のスタートを意味し、スマートテレビがより高いレベルに到達したことを示す」としている。科技日報が16日に伝えた。

 ハイセンスの周厚健董事長は「現在売れ行きの良い某ブランドのタブレットPCと比較すると、I’TVの位置づけはまず第一にテレビであり、その次にタブレットPCである。すなわち、テレビのチップを埋め込んだタブレットPCと言える」と紹介する。

 スマートテレビであるI’TVの最大の特徴は「ディスプレイ同士の画面転送」を実現した点だ。つまり、居間のテレビで受信できるテレビ番組を一瞬でI’TVやスマートフォンなどに転送し、小さいディスプレイで好きな番組を見ることができる。逆に、I’TVで見ることができるインターネット上のハイビジョン動画などを居間の大画面のテレビに転送して見ることもできる。さらに、I’TVが家の外にあっても、家のテレビで受信できる全ての番組をリアルタイムで見ることができる。このように「ディスプレイの相互転送」が現実となり、真の意味で「いつでも、どこでも、自由に」テレビを見られるようになった。I’TVはまた、ソーシャルコミュニティなどのアプリを搭載し、インターネット、娯楽、PC、社交などの機能も兼ねている。I’TVの登場によりテレビは「座って見る」から「持って見る」へと変化を遂げた。ある意味で、テレビの「再進化」が実現したと言えるだろう。

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