2011年08月15日-08月19日
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中国 国際熱核融合実験炉部品の本格製造を開始

2011年08月18日

 中国初となる国際熱核融合実験炉(ITER)の部品製造開始式典が14日、合肥で行われた。中国ITERセンター、中国科学院プラズマ物理研究所、合肥物質研究院などの機関の代表が式典に参加した。科技日報が16日に伝えた。

 中国で製造される第1弾のITER部品には、全て自主開発の材料が使われるという。現在のところ、2カ国だけが部品の製造時に完全に自主開発・生産することを許されており、中国はそのうちの1カ国だ。中国で生産された部品のサンプルは国際組織による検査に全て一度で合格し、且つ性能が優秀だった。中国が製造する第1弾のITER部品は、生産資格認証、サンプル検査などを経てまもなく本格生産に入り、今年末に納入される。

 ITER部品の開発過程では、中国の技術はゼロからの出発・発展を果たし、今後の大規模生産に向け基礎を固めた。国際的な承諾を果たすと同時に、核融合分野の高レベル人材を育成し、新たな技術を発展させた。

 ITER組織との協議に基づき、ITER建設における中国の調達分担は約10%となっている。これには、ブランケット、コイル導体など12の任務が含まれる。今年末、中国が担当するトロイダル磁場コイルの導体が第1回目の納入を迎える。

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