2011年08月15日-08月19日
トップ  > 科学技術ニュース>  2011年08月15日-08月19日 >  太原衛星発射センター、完全デジタル化打ち上げネットワークを構築

太原衛星発射センター、完全デジタル化打ち上げネットワークを構築

2011年08月18日

 ロケット打ち上げとともに、情報センターに迅速に飛行データが集まり、コントロールセンターにリアルタイムで映像が映し出される--。衛星が太原衛星発射センターから打ち上げられる際、職員は超大型スクリーンを通じて、その場にいるかのように打ち上げを体感するのみならず、その後の全航行情況を完全かつ正確に把握できる。完全デジタル化打ち上げネットワークが可能にする全方位的体験だ。科技日報が17日付で伝えた。

 太原衛星発射センターデジタル化打ち上げシステムは国家レベルの重点プロジェクトで、2006年に計画され、2008年9月に運用の始まった、中国で最もデジタル化と情報化の進んだ打ち上げシステムだ。衛星とロケットの組み立て、燃料注入、電力供給などの全活動をデジタル、画像形式で報告し、指示の決定や各オペレーションのために精確な情報を提供する。

 同打ち上げシステムは運用開始以来、マイナス30度以下での打ち上げ記録を樹立し、雷雨の中でのミッション遂行といった厳しい試練に耐えてきた。過去10数回の打ち上げ成功率は100%に達する。また、新たな工程と自動制御技術を採用することで、最多で1カ月間に3回という国内一流、世界でも先進レベルの打ち上げ能力を実現した。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます