吉林大学農学部乳牛繁殖基地ではこのほど、リジン遺伝子を持つクローン乳牛の育成に成功した。
分子生物学技術と体細胞核移植技術により、リジン遺伝子組み替えクローン乳牛の育成に成功したのはこれが世界初となり、クローン技術の大きなブレークスルーとなった。新華網が25日に伝えた。
同プロジェクトの責任者である李子義教授によると、このクローン牛は、牛乳タンパクから抽出したリジン遺伝子を分子生物学技術を利用して乳牛(毛色は白と黒)の胎児の繊維細胞内に導入し、この体細胞をドナー核として体細胞核移植技術によりクローン胚を作成、このクローン胚をシンメンタール交雑種の代理母牛(毛色は黄色と白)の体内に移植して誕生したもの。
クローン牛の毛色は黒と白で、8月6日に誕生。生まれた時の体重は31.5キロで、導入したリジン遺伝子を持っていることが初歩的な検査で判明している。現在のところ健康状態は良好だという。