第23次遠洋科学調査を実施中の科学調査船「海洋6号」は現地時間8月23日、中部太平洋の3つの海山のボーリング地点において、最長98センチに上る岩石コアサンプルを取得した。科技日報が30日に伝えた。
調査隊は22日午後にも、水深1000メートル以上の深海にある頂上の平らな海山で長さ約40センチの岩石コアサンプルを取得していた。サンプルは3層に分かれており、上部は濃い褐色の板状クラストで、厚さは約10センチ。中間は過渡層で、薄い色の角礫岩と斑状クラスト、下層は薄い色の礁性石灰岩となっていた。
首席科学者助手のトウ希光博士は、「調査チームはこの海山でマルチビームによる全地形測量と総合物理探査を行い、10カ所のボーリング孔を設置、うち、7カ所からリッチクラストのサンプルを取得した。クラストの厚さはいずれも4センチ以上で、厚さが最大のサンプルは10センチに達し、満足のいく結果となった」と語る。
深海のボーリング調査は第23次遠洋科学調査の重点調査手段であり、海洋6号が同調査を実施したのは初めて。調査隊は幾度にもわたる模索と改良を経て効果的な調査方法を確立、すでに第2区間のボーリング計画の半分を完了している。
第23次遠洋科学調査は120日間にわたって行われ、すでに中期に入っている。「海洋6号」臨時党委員会は23日午前、次なる任務の順調な実施を保障するための検討会を行った。