2011年08月29日-08月31日
トップ  > 科学技術ニュース>  2011年08月29日-08月31日 >  電子情報製品の輸出が回復

電子情報製品の輸出が回復

2011年08月31日

 工業情報化部が29日に発表したデータによると、今年1-7月、電子情報製品の輸出は引き続き増加したが、基礎産業の伸びが急速で、完成品産業の伸びが引き続き分化するという特徴を示した。これについてある業界関係者は、産業構造の調整ペース加速の縮図だと分析する。「国際金融報」が伝えた。

 データによると、1-7月には電子部品産業の輸出が前年同期比14.8%増加し、電子機器部品産業は同24.3%、電子材料産業は同28.9%、それぞれ増加した。7月の輸出増加率は電子部品が前月比1.2ポイント、電子機器部品が同0.7ポイント、電子材料が同6.9ポイント、それぞれ上昇し、引き続き上昇傾向を示した。1-7月の家電産業の輸出増加率は業界全体の平均水準を5.9ポイント下回り、コンピューター産業は同8.9ポイント下回った。同期には通信設備産業の輸出が全体として大きく伸びたが、7月に限っていえば増加率は前月比3.8ポイント低下した。

 ある業界関係者の分析によると、コンピューターや家電といった完成品は、これまで薄利多売を追い求めてきたが、このたびの原材料コストと人件費の上昇、人民元の上昇、輸出先国の経済の低迷などに何重にも挟み撃ちされて、現在では輸出が全体的に鈍化する局面にある。その一方、戦略的新興産業に関する第12次五カ年計画がうち出されたことにより、電子部品製造業が急速に発展した。このほど同部の朱宏任工程師が述べたところによると、第12次五カ年計画(2011-15年、十二五)期間に中国の電子情報産業は産業チェーンの川上に向かって邁進するという。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます