2011年09月05日-09月09日
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長征2号丙ロケット、打ち上げ失敗の原因が明らかに

2011年09月06日

 衛星「実践11号04星」の打ち上げ失敗の影響を受け、ドッキング目標機「天宮1号」の打ち上げ計画が延期された。調査の結果、打ち上げ失敗の原因は、ロケットの飛行が不安定だったためであることがわかった。新京報が6日に伝えた。

 中国航天科技集団公司が5日に明らかにしたところによると、「実践11号04星」の打ち上げに使われたロケットは「長征2号丙」で、故障原因の調査はすでに終了している。調査により、「長征2号丙」は飛行の第2段階で安定を失ったことがわかった。補助エンジンとサーボ機構の接続部位が故障したためで、接続部位に脆弱性があったという。

 中国有人宇宙飛行プロジェクトの報道官は9月1日、「実践11号04星」の打ち上げ失敗の影響を受け、「天宮1号」の打ち上げ計画を調整することを明らかにしている。

 このほか、「天宮1号」の打ち上げが9月下旬に延期される可能性があるとの報道について、総設備部の報道官は、「この情報は確かなものではない。具体的な時期は後ほど公式に発表する」としている。

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