中国航空工業集団公司(中航工業)が6日に明らかにしたところによると、中航工業が開発した大型民用ヘリコプター「AC313」は9月2日午後、青海共和空港から離陸後、海抜8000メートル地点に到達し、高原でのテストフライトにおける最高高度を記録した。5日、AC313は全てのテストフライト項目を終え、青海省玉樹に移動した。人民日報が7日に伝えた。
中航工業の責任者は「テストフライトの結果、同ヘリコプターの燃料系統、油圧系統およびアビオニクスなどの各システムは高原での飛行に向けた特殊な要求を満たしていることがわかり、その性能と信頼性は十分に検証された。また、中国の大型国産民用ヘリコプターが複雑で変化しやすい高原の環境に適応でき、幅広い青蔵高原地区をカバーし、中国の全域で使用できることが証明された」と述べる。
AC313は2010年3月18日に初フライトに成功。揚力系統、アビオニクスなどの改良を経て、機体の性能は大きく向上した。2010年9月2日には青海共和空港から初めて高原でのテストフライトを行い、今年9月に8000メートル地点に到達。中国航空史上の数多くの空白を埋めた。