2011年09月05日-09月09日
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海洋観測衛星「海洋2号」、2つの観測機器が起動

2011年09月09日

 中国科学院空間科学・応用研究センターが明らかにしたところによると、同センターが製造した海洋観測衛星「海洋2号」搭載のレーダー高度計とマイクロ波放射計が9月1日に起動した。各テレメトリパラメータは正常で、伝送されたデータも初歩的な分析の結果、正常かつ有効であり、2つのサブシステムが正常に稼動していることがわかった。科学時報が9日に伝えた。

 同センターの専門家によると、レーダー高度計は海面の高度、有義波高および風速など、海洋の基本的要素を計測するために使われる。データを逆解析した結果は、海洋気候・環境のモニタリングや予報に応用できるほか、海洋石油ガス、漁業、沿岸資源の調査や開発などにサービスを提供することもできる。衛星が軌道を運行する間、レーダー高度計はフルタイムで稼動を続ける。設計精度は誤差4センチ以内で、地球から約1千キロ離れた軌道から海面高度のわずか数センチの変化を測量できる。

 衛星「海洋2号」は8月16日、太原衛星発射センターから打ち上げられた、海洋環境モニタリング衛星。

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