2011年09月19日-09月23日
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ドッキング目標機「天宮1号」、9月27-30日に打上げへ

2011年09月21日

 中国有人宇宙飛行プロジェクトの報道官は20日、ドッキング目標機「天宮1号」とロケット「長征2号F」がすでに酒泉衛星発射センターのロケット組み立て棟から発射エリアに移動したことを明らかにした。「天宮1号」は9月27日-30日の間に打ち上げられ、中国初となる宇宙空間でのドッキング任務を行う。新華網が20日に報じた。

 同報道官によると、ドッキング任務ではまず、「天宮1号」を打上げた後宇宙船「神舟8号」を打ち上げて無人でのランデブー・ドッキングを行う。

 「天宮1号」の主な任務は、▽宇宙空間での宇宙船とのドッキング実験▽ドッキング技術のブレークスルーと掌握▽ドッキング目標機の提供▽長期間軌道上で運行し、人が短期間滞在可能な宇宙実験室プラットホームの構築▽宇宙ステーション建設に向けた経験の蓄積▽宇宙での科学実験▽医学実験▽技術試験--など。

 「天宮1号」、「長征2号F」は6月末以降続々と衛星発射センターに運ばれ、飛行任務に基づく発射プロセスのテストが行われたほか、組立てテストなど技術エリアでの準備作業を展開した。さらにロケット「長征2号F」には、科学衛星「実践11号04」の打ち上げ失敗を受けて、対応の改善策が講じられた。

 「天宮1号」は推進燃料の注入後、組み立て棟にてロケットと結合し、20日9時、発射地点にまで移動した。発射場では今後数日間にわたって各機能のテストが行われ、最終的な検査と確認を終えた後、ロケットに推進剤が注入され、打上げが実施される。

 現在、ドッキング任務の各システムは最終的な準備状態に入り、各準備作業は順調に進んでいるという。

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