2011年09月19日-09月23日
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宇宙船「神舟9号」に女性宇宙飛行士が搭乗か

2011年09月22日

 酒泉衛星発射センターで20日午前、ドッキング目標機「天宮1号」の発射台への移動が行われた。同センター・発射テストステーションの責任者である郭忠来氏によると、天宮1号の打上げ後、今年11月に神舟8号を打上げる予定だという。また、その後に行われる天宮1号と神舟9号、10号のドッキングでは、女性宇宙飛行士が活躍する可能性がある。羊城晩報が22日に伝えた。

 ▽女性宇宙飛行士が宇宙船「神舟9号」に搭乗か

 郭忠来氏によると、女性宇宙飛行士はすでに選出されており、すでに関連のトレーニングも終了した。女性宇宙飛行士が神舟9号、10号のどちらに搭乗するかは必要に応じて決定されるという。中国第2陣の宇宙飛行士には男性5人と女性2人が含まれ、学歴はいずれも本科卒、年齢は30歳?35歳で、平均年齢は32.4歳、全員既婚者だ。7人の宇宙飛行士はほとんどが四川省大地震での救助活動や軍事演習などで飛行任務を行った経験があり、飛行技術に長け、高い精神的能力を持つ。ドッキングに向けたトレーニングはすでに全面的に行われており、女性宇宙飛行士も参加しているという。

 ▽「神舟8号」は11月に打上げ予定 打上げから2日後にドッキング

 天宮1号の打上げ成功後、年内に無人宇宙船「神舟8号」の打上げが行われる。打上げは現在のところ11月に予定されている。神舟8号がドッキングに成功すれば、中国は米国、ロシアに次ぎ、独自のドッキング技術を掌握する世界第3の国となる。このため、天宮1号と神舟8号のドッキングは非常に重要なものと言える。

神舟8号は打上げ後、最初は天宮1号と比較的離れた位置で飛行するが、技術を駆使して一定の速度で徐々に天宮1号と近づけていく。ドッキング完了後、神舟8号の帰還モジュールは地上に帰還する。天宮1号は再び方向転換し、より高い軌道での運行を続け、神舟9号、10号の到来を待つこととなる。

 神舟9号、10号は天宮1号の打上げから2年以内に相次いで打上げられ、それぞれ天宮1号とドッキングを行う。

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