2011年09月26日-09月30日
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中国の有人月面着陸 具体的な日程は未定

2011年09月29日

 中国有人宇宙プロジェクトの武平報道官は28日、無人宇宙モジュール「天宮1号」が29日に打ち上げられる「酒泉衛星発射センター」(甘粛省)で記者会見を開き、「中国はすでに有人月面着陸に関する概念研究と総合的論証を始めているが、政府の計画にはまだ盛り込まれておらず、具体的な日程もまだ決まっていない」と発言した。

 武報道官によると、1994年より正式に始まった中国有人宇宙飛行計画では、今年中に中国初の宇宙でのランデブー・ドッキングを成功させた後の計画として以下3つのミッションがある。(1)2012年末までに、無人、有人の宇宙空間でのランデブー・ドッキング実験を成功させ、スペースシャトルのランデブー・ドッキング技術をブレークスルーし掌握する(2)2016年までに、宇宙実験室を研究開発し打ち上げ、宇宙ステーションのコア技術をブレークスルー・掌握し、一定規模の宇宙応用を展開する(3)2020年までに、コアモジュールと実験モジュールを研究開発し打ち上げ、レールアセンブリの重量が60トンクラスの有人宇宙ステーションにおいて、有人宇宙ステーションの建設・運営の技術や長期間の有人飛行技術をブレークスルー・掌握し、比較的大規模の宇宙応用を展開する--。

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