2011年10月10日-10月14日
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巴馬ヤオ族自治県、長寿の秘密を専門家が調査

2011年10月20日

 広西チワン族自治区巴馬ヤオ族自治県でこのほど、「中医学世界影響フォーラム」が開幕した。全国のベテラン漢方医および関連の専門家・学者ら約100人が一堂に会し、巴馬ヤオ族自治県の長寿の秘密を探るため、様々な調査を行った。「人民日報」海外版が19日に伝えた。

 巴馬ヤオ族自治県は、世界的にも認められた世界5大長寿村の1つ。100歳以上の老人は80人以上にのぼり、その割合は県総人口の1万分の3.08を占め、全国的にもトップだ。専門家らは数日間にわたる調査で、現地の空気・水・土壌などの自然条件および長寿者の生活習慣を調査した結果、以下の4つの要素を発見した。

 (1)巴馬の空気は新鮮で、マイナスイオンに富んでいる。

 (2)飲料水は弱アルカリ性で、様々な微量元素が含まれる。川と泉の水には、様々な地層から臭素、ヨウ素、亜鉛、リチウムなど健康に良い微量元素が溶け込んでおり、長期的に飲むことで生理機能を調整できる。

 (3)労働、生活習慣が良好。長寿者は日の出とともに働き、日の入りとともに休むという生活習慣を生涯続けており、合理的に農業サイクルを調整している。日々の生活では緊張状態に陥らず、心理的プレッシャーが小さい。

 (4)食事の構造が合理的で、腹八分を心がける。多くの老人は一日2食であっさりした食事を好んでいる。食事内容はトウモロコシの粥が主で、その他雑穀や緑豆などを食している。

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