2011年10月17日-10月21日
トップ  > 科学技術ニュース>  2011年10月17日-10月21日 >  中国、身分証に指紋データを登録へ

中国、身分証に指紋データを登録へ

2011年10月25日

 全国人民代表大会常務委員会は24日、居民身分証法改正案草案の審議を行った。同草案には、「国民が身分証の取得、更新、再発行の申請をする際、指紋データを登録しなければならない」とする規定が盛り込まれている。中国新聞網が24日に伝えた。

 中国公安部の楊煥寧副部長は同日、「身分証に指紋データを登録すれば、国家機関および金融、電気通信、交通、教育、医療などの各機関において、機械を通じて迅速かつ正確に身分証の本人確認ができ、国の安全と社会の安定維持に役立つほか、業務効率の向上にもつながり、他人の身分証の使用や身分証の偽造・変更などの犯罪行為を効果的に防ぐことができる。また、金融機関における問題口座の処理、個人預金実名制度などの面でも重要な役割を発揮するだろう」と語った。

 楊副部長によると、身分証には指紋の特徴点のみをデジタルで記録し、指紋画像は記録しないため、指紋データの安全を保護することができる。また、第2世代身分証で使われている専用チップには、設計時にあらかじめ指紋情報の保存区域が設けてあるため、指紋データ登録時に身分証のカードやチップを交換する必要はない。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます