2011年10月17日-10月21日
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中国初の極地観測砕氷船、2013年に完成予定

2011年10月26日

 中国の南極・北極観測船はもう「雪龍号」だけではなくなる。国家海洋局極地考察弁公室の曲探宙主任は25日に天津市で開催された極地観測報告会で、中国初の極地観測砕氷船が2013年に完成するとの見通しを示した。中国の極地観測能力・水準の大幅な向上が期待される。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

 曲主任によると、新しく建造される砕氷船は外国との共同設計方式を採用し、国内での建造完成を目指す。外国から購入した現在の極地観測船「雪龍」は砕氷能力に限りがあり、観測設備や輸送能力も十分ではない。新たな砕氷船は砕氷能力が格段に向上するほか、設備輸送能力も強化され、大洋観測任務の執行に耐えうるものとなる。「新たに建造される砕氷船は2013年末までに完成する見通しだ。『雪龍号』と共に南極・北極の学際的総合観測を実施することになる」。

 また、国家海洋局が今年11月から全世界の華人から同船の名称を公募し、早ければ年末前に選考結果を発表する予定だという。

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