2011年10月17日-10月21日
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中国、最新の原発技術を導入 重要部品の国産化に成功

2011年10月27日

 中船重工集団公司は25日、同集団所属の渤海造船廠集団有限公司が製造を請け負う三門原子力発電所1号ユニット向けの一次冷却材管が初回の納品を終えたことを明らかにした。新華網が25日に伝えた。

 これは、AP1000型炉を採用する第3世代原発自主化委託プロジェクト初の原発ユニットに向けた一次冷却材管設備であり、同設備が予定通り納品されたことは、AP1000型炉建設進度の保障、国家原発事業の安全性推進、国民経済発展に伴い増え続けるエネルギーニーズの保障にとって重要な意義を持つ。

 AP1000型炉技術は中国が米ウェスティングハウス社から導入した第3世代原発技術であり、世界で最も進んだ、安全性が最も高い加圧水型原子炉だ。一次冷却材管は原子炉の圧力容器、メインポンプ、蒸発器などと並び、原子炉冷却系統設備の7大重要設備の1つで、圧力容器、冷却材ポンプ、蒸気発生器を結びつける重要設備であり、原発の「大動脈」とも呼ばれる。

 一次冷却材管はAP1000の技術譲渡契約の中で、技術譲渡または技術支援が行われなかった唯一の重要設備であり、しかもその製造においては他に参考となる前例がなく、世界初の試みとなった。

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