2011年10月17日-10月21日
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中国のDUV技術、世界をリード 最先端設備の開発に成功

2011年10月28日

 投資総額1億8千万元、2008年に始動した「DUV(深紫外線)固体レーザー光源最先端設備研究開発プロジェクト」は現在、順調に進められている。

 中国の科学者は独自のDUV技術とDUVレーザー非線形光学結晶を通じ、DUVレーザーラマン分光装置、DUVレーザー電子顕微鏡など、8種類の最先端設備の開発に成功、いずれも現在のところ同分野では世界唯一の設備であり、中国はDUV分野で世界をリードしている。中国新聞網が27日に伝えた。

 DUV固体レーザー光源とは、波長が200ナノメートル以下の固体レーザーを指し、シンクロトロン放射・ガス放電光源など、既存の光源と比べて光子の密度が高く、指向性・コヒーレンスが高い。中国科学院は1990年代初期よりDUV非線形光学結晶とレーザー技術の研究をスタート、20年以上の努力を通じ、世界で初めて直接DUV光線を発生させることができる非線形光学結晶を育成、さらにプリズムカプラー技術を発明し、世界に率先してDUV固体レーザー光源の実用化を果たした。これにより中国は、DUV固体レーザー技術を掌握する世界で唯一の国となった。

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