2011年10月24日-10月28日
トップ  > 科学技術ニュース>  2011年10月24日-10月28日 >  天宮1号、ドッキングに向けて姿勢を調整

天宮1号、ドッキングに向けて姿勢を調整

2011年10月31日

 ドッキング目標機「天宮1号」は30日午後7時34分、北京宇宙飛行制御センターの精密なコントロールの下、180度向きを変え、背面飛行の状態になった。天宮1号はこれにより、初のドッキングに向けた準備を整えた。人民日報が31日に伝えた。

 同センターの陳宏敏主任によると、天宮1号は先月29日に酒泉衛星発射センターから打ち上げられて以降、地上からの指示を受けつつ軌道変更と軌道上でのテストを繰り返し、今月30日には地上からの距離が約343キロの近円軌道に入った。30日午後7時30分現在、天宮1号はすでに30日と22時間にわたって軌道上を運行している。遠隔測定した各データによると、天宮1号は正常に飛行しており、姿勢は安定し、エネルギーバランスも良く、各テストも順調で、初のドッキングに向けた条件を満たしている。

 ドッキングを行うためには2つの宇宙機を同時に制御しなければならない。軌道の操作回数も多く、軌道変更のたびに両者の動きをぴったりとリンクさせなければならず、観測と制御には高い精度が要求される。このほか、近頃は宇宙天気の変化が激しいため、宇宙機の中長期的な軌道決定予測に大きな影響を及ぼしており、神舟8号の打上げ時刻決定は大きな試練となる。

同センターは現在、宇宙天気モニタリングデータを収集・分析し、対応措置を制定し、天宮1号の軌道予測と制御を正確に行うと同時に、神舟8号打上げ時刻の計算を急いでいる。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます