2011年11月01日-11月04日
トップ  > 科学技術ニュース>  2011年11月01日-11月04日 >  中国南極観測隊、100万年前の氷床コア採取へ準備

中国南極観測隊、100万年前の氷床コア採取へ準備

2011年11月03日

 中国の第28次南極観測隊の李院生隊長は2日、天津に寄港中の「雪龍」号の船上で取材に応じ、今後予定される100万年以上前の氷床コアの採取に向けた、120メートルのガイドホールの掘削とガイドスリーブの設置を重要任務に挙げた。「人民日報」海外版が3日付で伝えた。

 南極の氷床コアには過去数十万年の気候変動の情報が記録されており、異なる年代の氷床コアを研究することで、現在の気候変動の法則を探るうえでの手掛かりを得ることができる。

 李隊長によると古代の氷床コアの採取は、気候変動の法則や地球温暖化への温室効果の影響について把握し、氷床コア内の生物の断片から気候変動の兆候について研究し、氷床底部の性質や形状について把握するために行われる。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます