中国宇宙飛行制御センターが明らかにしたところによると、ドッキング目標機「天宮1号」と宇宙船「神舟8号」の結合体は11月4日11時37分、ドッキング後初となる軌道維持に成功した。現在、同結合体は高度343キロの円軌道上に位置している。中国新聞網が4日に伝えた。
宇宙空間を飛行する宇宙機は、大気の抵抗を受けてその軌道がずれるため、軌道維持が必要となる。今回の任務では、2回にわたって軌道維持を実施する計画だ。2回目の軌道維持は、神舟8号を順調に帰還させるため、2回目のドッキング実験終了後に実施される予定。
同センターの童斌チーフエンジニアによると、ドッキング完了後、2つの宇宙機はしっかりと連結し、飛行制御モードが結合体の制御モードへと転換する。ドッキング後は、天宮1号が結合体全体の姿勢と軌道制御を担当しているという。