2011年11月07日-11月11日
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中国、2013年に単独で火星探査衛星打ち上げへ

2011年11月10日

 中国の有人宇宙プロジェクトで最高設計責任者だった戚発?全国政治協商会議委員は、記者の取材に対し、中国は2013年に火星探査衛星を単独で打ち上げると明らかにした。中国紙、京華時報が10日伝えた。
 
 中国初の火星探査衛星「蛍光1号」が今月9日、ロシアの運搬ロケットで打ち上げられた。「蛍光1号」の主席科学者・呉季氏はこのほど、「次の火星探査は完全に自力で行う。もちろん、人類の太陽系探査に向けて各国とも協力する」と語った。中国の宇宙専門家で月周回衛星「嫦娥1号」の設計責任者を務めた葉培建氏も「独自開発の追跡制御システムを利用して火星探査機を単独で打ち上げる能力を中国はすでに備えている」と指摘する。
 
 中国の火星探査計画は(1)火星周回探査を実施し、軟着陸に向けた技術検証を行う(2)火星に軟着陸して地上探査を行う(3)火星からの無人サンプルリターンを行う--の3段階に分かれる。蛍火1号は第1段階に当たる。

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