2011年11月07日-11月11日
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リモートセンシング衛星のサービス・プラットフォームが徐々に形成

2011年11月11日

 太原衛星発射センターの専門家は9日、中国のリモートセンシング衛星はいずれも高度400-500キロ前後の太陽同期軌道上にあり、相互補完・協調により、整ったネットワーク・サービス・プラットフォームを形成しつつあることを明らかにした。中国新聞網が9日に伝えた。

 当日午前、太原衛星発射センターから「リモートセンシング衛星12号」と「天巡1号」が長征4号Bロケットで打上げられた。

 リモートセンシング衛星はリモートセンシング技術を利用した地球観測衛星。収集した情報は主に国土資源調査、環境観測・保護、都市計画、農産物の生産量予測、災害対策、宇宙科学実験などの分野に応用され、人々の生活と密接に関係する。

 中国のリモートセンシング衛星は先進国よりやや後れてスタートした。2006年4月27日の「リモートセンシング衛星1号」の打上げ成功によって、中国のリモートセンシング衛星は幸先の良いスタートを切った。それから5年余りで、中国はリモートセンシング衛星11基の打上げに相次いで成功した。

 中国のリモートセンシング衛星が形成しつつあるネットワーク・サービス・プラットフォームは、宇宙科学技術の研究、科学技術の生活への応用の促進に重要な役割を発揮している。特に四川大地震、舟曲土石流災害など甚大な自然災害において、リアルタイムの地球観測を通じて、地上での指揮、救助活動、被災情況の確認、復興作業を情報面から力強く支えた。

 今回の「リモートセンシング衛星12号」と2009年9月の「リモートセンシング衛星8号」は共に太原衛星発射センターから「1ロケット2衛星」方式で打上げられた。今回同じロケットで打上げられた「天巡1号」は主に技術検証実験に使用される。「リモートセンシング衛星8号」と共に打上げられた「希望1号」は、青少年の研究開発用の公益衛星だ。

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